2010年1月22日金曜日

スラムキング

登場作品『バイオレンスジャック』 (ネタバレ

知力・・・・・・4(機転・3 計画・1)「日本の黒幕&関東最大の実力者くせにあまりにも粗暴」
学力・・・・・・4(文系・2 理系・2)「天才という設定であるが作中、発揮していない」
技能・・・・・・0(アナログ・0 デジタル・0)「筋肉の力が強すぎる為、細かい事は苦手のようだ」
武力・・・・・・10(武器・5 格闘・5)「文字通り魔王」
生命力・・・・・9(肉体・4 精神・5)「作中最強だが、 鎧が無ければ生きていられない」
政治力・・・・・3(指導・3 交渉・0)「交渉する時間があれば誰でもいいから殺しているタイプ」
権力・・・・・・10(地位・5 影響力・5)「関東最大の実力者であり、外界にも息の掛かった人間を送り込んでいるとされる」
性質・・・・・・10(度胸・5 冷酷・5)「人間を文字通り達磨にして犬のように虐待する鬼畜ぶり」
ルックス・・・・・・5(美しさ・0 怖さ・5) 「甲冑の下は皮膚の無い剥き身の筋肉」
カリスマ・・・・・10(オーラ・5 威圧感・5)「関東の無法者たちからは恐れ敬われている混沌と暴力のシンボル」
ポリシー・・・・10(信念・5 野望・5)「暴力による専制君主国家建設に拘る物凄さ」
運・・・・・・・10(チャンス・5 ピンチ・5)「スペックに拍車をかけている」

総合能力値 85(A)

本名、銅磨高虎
年齢、30歳前後 (終盤では40歳近く)
身長200cm・体重300kg以上(鎧含む)

名家、銅磨家の長男として誕生するも、異常筋力の持ち主で、母の腹を裂いて生まれてしまった。
また、誕生後間もなく、その筋力による内臓や骨格の負担は深刻な物になった。

そこで総鋼鉄製の鎧を身に纏う事で、筋肉の力を制御させる事で生き長らえた。
しかし、外に向けられた彼の筋力はやがて彼の皮膚を退化させ、鎧の中には剥き身の筋肉を持つ怪人となってしまった。


結局、跡取りは養子の高次が継ぐこととなり、異形の高虎は蔵に幽閉されたままで18年も生きることとなった。
その18歳のある日、東京から彼をなだめる目的で雇われた女子大生の家庭教師が、彼に誠心誠意、自ら裸になって、人間の脆さを教える事に成功。高虎は、結果的に母を殺した罪悪感にさえなまされながらも、「その力は怪物の物じゃないあなたはスーパーマンよ」と励まし、力のコントロールを教えてくれるこの女子大生を「先生」と慕い、恋心を抱くようになった。

しかし、先生は高次に陵辱された事を切欠に、彼と情事に耽るようになってしまい、高虎はコレに逆上。
高次のみならず、 先生をも八つ裂きした挙句、家中に火を放った。

その後の10年間の経緯は不明だが、銅磨家の権力のみならず、日本の黒幕格となり東京の中心部に巨大な屋敷を構え、誘拐したフランス人歌手、ジャンヌを監禁陵辱虐待しつづける
また、この頃にはジャンヌに生ませた息子・蛮がおり既に10年近く非道を行っていたと思われる。

M8.9の大地震、関東地獄地震はこの数年後に起こった物と思われ、日本列島から分断した関東に自身の圧倒的な暴力の下に専制君主国家建設を実行に移す。
最初の部下の出身は不明だが、既に高虎をスラムキングと呼んで絶対の服従を誓っており彼ら自身も鎧兜身に纏っている。
(鎧を着ている理由は「戦国時代」の再現とは動機が定かではないが部下がキングに陶酔した為か、劇中一度だけキングは歴史の造詣が深いと間接的に語られている)
(また、この頃から既に、斬馬刀持ちの男も居る。もしかするとキングの執事のような立場だったかもしれない)
この侵略初期の段階から、関東に悪名を轟かすドラゴン軍団の軸は殆ど出来上がっていた。

着々と、ドラゴン軍団を率いて侵略を繰り返すキングはやがて関東の魔王と呼ばれ、恐れられる存在となった。

上記にもあるように異常性欲者であり、SEXというよりは、拷問もしくは処刑と形容すべき凄惨さである。特に逆らった人間は、手足を切り落とし、舌を抜いて人犬(ひといぬ)と読んで虐待し続けている。
愛人のスラムクイーンたちは、全員がキングのボディーガードを兼ねている為、例外的に自由を与えられている。
(とはいえ、このスラムクイーン、途中から超能力者一名だけとなり、連載終了後の外伝にて後付でその経緯が触れられている*完全版では中盤に挿入)

自身の戦闘能力は超人そのものであり。200kgを超える鎧を着て体操選手の如く跳ね回る事ができる上に、刃渡り2mに及ぶ大太刀“斬馬刀”を片手で自在に操る事ができる。

そんな中で、関東に出現した巨人バイオレンスジャックが野望を悉く妨害に度重なる一騎打ちを挑むようになる。
しかし、バイオレンスジャックと、人々の出会いは、やがてキングの存在を揺るがす物へとなっていく。

巨匠、永井豪が作り上げた最終鬼畜兵器もしくは獄滅極戮至高兵器的超悪党。、
「スーパーマン」に成れなかった男の悲劇に有らず。
ラストパート、裏切った愛人をも残虐に処刑して辿り着いた荒野で「俺が戦いの化身である事を証明してくれる!」と、地獄の鬼よりもおぞましく絶叫。
バイオレンスジャックに最後の戦いを挑む。
銅磨高虎は過去を捨て「スーパーマン」など糞食らえとばかりに「スラムキング」として生きる事を選択した。

壮絶な一騎打ちの末ついにバイオレンスジャックを後一歩まで追い詰めるが、10年に渡り虐待しつづけてきた人犬の命を掛けた妨害により隙が生じ、ジャックに首を跳ね飛ばされ絶死した。

ここで終わっても完璧だったのだが、なぜか彼が『デビルマン』の魔王ゼノンであり、飛鳥了の悪意だった事が最終章で発覚。実はデビルマンだったバイオレンスジャックとの宇宙圏での死闘によりついに滅びる。

連載初期から登場し、その出身も明らかになっているが、どこかミステリアスなキャラクターであり、上記は筆者の見解を述べたまでで、異説は多数存在。彼の悪の魅力には尽きがない。

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