2008年9月29日月曜日

「デッドリースポーン」

@傑作

アメリカには人食い怪獣モノというジャンルがある。日本の怪獣は都市を破壊したりとスケールが大きいが、アメリカの怪獣は主に田舎町で人を襲撃するパターンが多い。

そしてビデオブームの折にこのジャンルの草分けとなったのが本作である。
インディーズ興行でB級以下な予算は見れば・・・分からないわ、これ、相当な努力を積んでかなり作りこまれており、一応親会社付きのB級には引きをとらない。

本作の怪獣はヒルの頭にアホみたいに牙つけた幼稚なデザインだが、悪夢にでてくるかのような異様な相貌と不気味は、後発の「クリッター」や「トレマーズ」とは比べ物にならないほど醜悪だ。一言で言えば不細工な性器を見たかのような生理的嫌悪感を誘う。
物語はもう絵に描いた田舎そのもので起こる怪獣との食うか食われるかの鬼ごっこ。序盤はは恐ろしいぐらい退屈だったが、30分経過後の怪物登場からテンポが良くなりぐいぐい引き込まれる。
ラストのありがちな落ちから一転した劇的なシーンはには驚きゃいいのか爆笑すればいいのか素晴らしい映画を見たような気分にさせられる。

いや、マジでこの映画の途轍もないオチはキチガイか馬鹿の紙一重という言葉が相応しい。

ほんとうに心地の良い(なんだそりゃ)映画であったが、スタッフは完全な本作一発きりだった模様。残念である。

1 件のコメント:

腐肉喰らい さんのコメント...

いやー、ほんとこの映画はバケモノの気色悪さといったら
もう最高ッ!製作の人は後に「デッドリースポーン2」
「~3」を撮っていますが
「デッドリー~」とは全く違うンスター映画であり
(そもそも原題が違う)それが原因なのか
「デッドリー~」のスタッフは本当になりを
潜めてしまったんだよなぁ。

ぜひとももう一度、この映画のような作品が見たい!