2008年9月21日日曜日

ハーレイ・ダビットソン&マルボロマン

@駄作

前半20分はまあ良しとしよう、ナンパの参考書、ミッキー:ローク&ドン・ジョンソンの何100回も観たようなゴキゲンな不良中年ストーリーだったはずが・・・
ハーレイはマルボロと共にかつて世話になった黒人爺さんの経営するバーにやってくると、新開発の為に土地の契約更新料が高騰、その額250万$(当時の円に換算すると約3億強)それを聞くなりハーレイは
何の躊躇いもまともな計画も無く銀行強盗を発案、翌日、昼にも関わらず目撃者になりうる通行人の全くいない道路にて、何の緊張感も無ければ、手際の良さもない映画史上もっともチンタラした強盗劇は成功。
ところがドル箱に入っていたのは、目薬タイプの新開発された恐るべき麻薬クリスタルドリームであった、マルボロの元彼女にあたる女警官はその恐ろしさをファミレスで約3分、重々と語る。以降、薬漬けの改造人間やら、乱用でオッドアイとなったマッチョ女とかが、一切出て来ない上に、脚本でも「麻薬」一文字に要約されている、映画史上最も意味がない新型合成麻薬であった。
銀行側は麻薬を取り返すべく、マグナム弾も弾く日本製の特殊繊維の黒コート羽織った『バイオハザードⅡ』に登場するタイラントに毛を生やしたような5人の刺客を送る。しかし、この5人。ステアーマシンガン乱射しならがノタノタ歩いてるだけで、頭悪いのなんのって。にも関わらず友人たち4名が何の感傷も悲壮感も無く5秒で死亡。ハーレイとマルボロは以降、同レベルのおバカ刺客とノタノタチンタラ鬼ごっこするだけである。
しかしこの映画の一番痛い所は以上+αの頭の悪い展開の連続の合間に挿入される頭の悪い決めセリフの数々。

・ダサク生きるよりクールに死のうぜ。
じゃあ死ね。(映画秘法より引用

・引き金は引くんじゃない絞るんだ絞るんだ。引くんじゃないぞ絞るんだ。いいな絞れ!
どんだけ“絞れ”を強調するんだ!もう最初から一人で勝手に絞り金と呼んでろ。

・ビジネスはゲームでもある
ゲーム以前に、ビジネス以前に、麻薬は犯罪です。

さらに後半は事ある事に死んだ「友人の為だ。」と、涙も流さずヘラヘラと能書きを垂れるだけである。
ああ、近未来の不良になれないオッサンたちよ・・・

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