2009年5月9日土曜日

ハロウィン(ロブ・ゾンビ版)

@面白いのだが、不満の残るリメイク

ノスタルジーな原作と異なり、家庭内暴力や少年犯罪といった現代でクローズアップされる現象を題材として取り入れている。
しかし、ホラー映画然としていた原作の空気をまったく無視している。
ともならば、ストーリーも大幅に異なる物か?いや、オリジナルと殆どそのまんま進行する。

本作の殺人鬼マイケルのキャラクターは原作を知る者の期待を存分に裏切っている。
マイケル・マイヤーズの格好をした別人でとなっているのだ。
原作レイプがリメイクの醍醐味と言える、たしかに見応えはあるのだよ、でもそれはマイケルを踏襲する意味のリメイクではなく、よく出来たまがい物に関心する程度のものである。

しかし作風自体は、ハロウィンを踏襲しつつ、ロブの品性下劣な感性をぶちまけておりこれも見応えがある。
まさに古典的だったオリジナルの恐怖演出をすべて、スプラッター&バイオレンスで彩って正しい原作レイプをやってくれた。でも、素直にシリーズ最新作として作った方が3倍は面白かったと思う。

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