2009年4月18日土曜日

エアポート80

本作、正月早々実家で全員が失笑し、3日間話題に困らなかったという伝説を残してくれた伝説的最低映画。
東宝東和造語辞典として我が家では活躍している『映画秘法「底抜け超大作」』にも、というか世界的にも、本作の最低伝説は広く分布している。冒頭に、「コンコルドは有害だ!」と主張する環境保護団体がコンコルドを気球で妨害するが、本編に一切絡まない。
ニュースキャスターのマギー(スーザン・ブレイクリー)の元に、彼女の恋人である兵器産業の会長ハリソン(ロバート・ワグナー)が、武器をテロリストにも提供しているという証拠が手渡され、彼女はこの暴露を決心し、コンコルド旅客機に搭乗する。その模様を終始、不自然な歩き方で窓越しにガン見していたハリソンは、彼女をコンコルドごと抹殺しようと無茶苦茶な計画を実行した。
<「自社のミサイルが暴走した。」と、自社の株価暴落確実の作戦を実行に移したハリソン。このミサイルをパイロット、ポール・メトラン(アラン・ドロン)はコンコルドを宙返りさせてやり過ごす。
機内の乗客は、場末の遊園地のジェットコースターに乗っているようなリアクション。機内には、やたら新聞紙が四散する。乗客の殆どは、飛ばされそうになった荷物を自ら拾っている。
コンコルドがミサイルを回避した事に焦りまくるハリソン(当たり前)は、第二の刺客である買収した戦闘機を差し向ける。
機長のパトローネ(ジョージ:ケネディ)は戦闘機の攻撃に「撃ってくるか!」と、やる気満々の意思を見せ付けると、「戦闘機のミサイルは熱源追跡型だ!」と、根拠の無い戦力分析。
そして、コンコルドよりも高い熱源の物でミサイルを確実に破壊するために、コンコルドのコクピットの窓をガラガラ~と開けちゃって、信号弾にてこれを破壊。ただし、残った弾が機内で暴発。あわや火事になるところだったという寸劇のおまけ付き。
果てには、超音速のコンコルドで海面すれすれを急上昇して戦闘機を海面に叩き付ける。なんで小回りの利く戦闘機がコンコルドができた急上昇ができんのだそんな無茶をやってたせいか、逃げ遂せたコンコルド、今度はエンジントラブルで、空港の滑走路に仕掛けられた緊急停止装置で強制減速着陸。(緊急停止装置を通るたびに、滑走路が若干捲れる。)で、停止した飛行機の中からは便所でシャイクされたばあさんが気絶した。ジョージ・ケネディのベッドシーンを挟んでそんな大混乱にも関わらず翌日乗客は誰一人も降りずにコンコルドに搭乗・・・
他にももっと突っ込みどころはあるのですが。今はこれが精一杯(カリ城風に)

2 件のコメント:

腐肉喰らい さんのコメント...

エアポートは親父の思い出深い映画ですが
そんなに酷かったのか…

フェイス さんのコメント...

いや、他のはまあ普通の映画なんですが、この80は過去の作品のもつATフィールドをビニールのように引き裂く破壊力です。