2009年4月21日火曜日

13日の金曜日(2009)

大傑作


本作、あまりの出来の良さに驚いた。『テキサスチェーンソー』のおける失敗を完全に見直している上に、十余年ぶりに丁寧な作りの『13金』を見ることが出来たのだ。
思い出して頂きたい。13金はパート6からは完全に馬鹿映画だったではないか?7、8、10などはマリファナ吸いながら作ってると疑いたくなってくる。(9?帰れ☆それほどシリーズに対しての作り手の怠慢を感じた。それでもジェイソンというキャラクターが確固たるものであったのは演じたケイン・ホッダーの功績といえる。

で、本作、はそんなシリーズ後期のにを入れるべく、前期シリーズの時代を超えた総決算たる作品である。

物語は第一作のラストシーンのリメイクから始まる。
そしてタイトルインまでの約20分、マリファナを探しにきた不良学生を、風紀委員の如く取り締まるジェイソン君。
これまでのお決まりパターンを態々短時間でおさらい。本編は2~4のリメイクとして進行する。
ジェイソンの理不尽な殺戮は常に映像に緊張感を絶やさない。これこそがホラー映画の真髄である。6作目以降、奪われていた牙をジェイソンは取り戻したのだ。

ジェイソンも2~4作をトレースしつつも現代風に上手くアレンジしている。
が、ネグラに死体を持ち帰る描写は蛇足である。

もっとも興奮した場面を上げればあのジェイソンが車を運転しているのではないかと焦らすシーンである。
ジェイソンが車を運転しているのか後ろから現れて打ち殺すのかはぜひ肉眼で確認していただきたい。

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