2008年11月6日木曜日

超極道

@普通

哀川翔が仁義から外れた殺人鬼極道役という今までに無いパターンで活躍する作品。
以前、『レイニードック』で兄貴に無口な演技は無理だとコケにしたが、本作では割とハマッてる。
特別、優れている訳ではないが。
黒ずくめロングコートのいでたちで80年代の殺人鬼のような手段でで麻薬を強奪するなり、
街の愚連隊に売りさばかせる。
後は、登場人物が駄弁ってるだけであるが静かな印象の作品。
正体不明で、“幽霊説”まで持ち上がる殺人鬼(哀川翔)の存在とバトミントンするヤクザや、
伏線張っといて期待はずれに弱そうな愚連隊の親玉など不条理な図が散在。
要するに北野作品を意識して作ったのだろう。

しかし、殴りこみに失敗するなりその場で愚連隊を裏切って半殺しにしてしまう哀川翔の
徹底した外道ぶりは衝撃的だった。
ラストは、主人公の正体は不明のまま弱そうな悪徳刑事との一騎打ちと、愚連隊のヤクザへの奇襲で終わるのだが、終盤さえ盛り上がりに欠け、結果的にVシネ資本の限界を見せてしまった感が否めない。

・オマケ

登場人物の“とても弱そうな悪徳デカ”のキチガイぶりが凄まじく、
「百姓とラーメン屋の対決だ!」と半笑いで銃を乱射してチンピラを
殺し合わせるシーンだけ久しぶりに名作。Vシネはこうでねぇと。

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