2009年8月11日火曜日

東京残酷警察

@傑作


『片腕マシンガール』に同じく、日本の御得意の美少女アクションで往年のスプラッターを踏襲した低予算映画なっているが、こちらはアレンジが実に上手くできており、グイグイ引きこまれる。


民営化した警察と、劇中に挿入される過激でシュールなCMなどは『ロボコップ』
下品さ全開でフリークな化け物どもは『覚悟のススメ』
売春小屋での人体改造趣味は氏賀Y太
菅田俊演じる警察署長が『バイオレンスジャック』のスラムキングだったりと、監督の趣味が良く出ている。

そのどれもが、一見でわかる低予算コピー品なのだが、全体的に整合性が良く、実に上手くパクっている。しっかりと映画の歯車として機能しているのだ、血が出すぎて全然残酷に見えない残酷描写も本作にはうまいことマッチしている。

一部に、昔見たことあるような残酷シーンも存在するが、本作ではそこもアレンジが施されている。たとえば『2000人の狂人』によろしく、四肢をぶっこ抜きにする私刑シーンがあるのだが、オリジナルよりも時間をかけて、残酷味を出している。

戦闘シーンも見所だらけだ、ひたすら人体で遊びまくる。腕をチェーンソーに魔改造したり、目玉をマシンガンのように乱射したり、銃をバケモノに腕ごと食われた男が、バケモノに口に引っかかっていた腕の神経を引っ張って逆襲したり、切断された両足に麻薬をぶち込んで、己の流血でジオングの如く浮遊するのである。

結果的に出来上がった本作は「監督はヤクでもきめていたのか?」と言えるほどのクレイジーな出来栄えだ。

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