2009年8月1日土曜日

地獄のヒーロー/地獄のコマンド

『地獄のヒーロー』

@凡作

物語は早速、ヘルメットも被らずにベトナムで戦うチャック・ノリスの勇姿から始まる。
その時のベトナムの捕虜をにかつての仲間の助力を得つつもほぼ一人で救出に向かうノリスというのが粗筋である。

序盤で、ベトナムと米国の会談の場で、ノリスは戦争犯罪人にでっちあげられる。
無論、無実であり、でっち上げの張本人のベトナムの士官が彼の賞金を口にすると、
「俺の賞金はそんなもんじゃない。お前を殺すからだ。」と、ふてぶてしいノリス節。
しかも、その深夜大使館に潜入して本当に殺すのだから凄まじい。

中盤以降、ベトナムに潜伏して下準備をするが、殺し屋が、潜伏先の宿にロケットランチャーをぶちかましたり、斧で襲い掛かったりとやりたい放題でノリスを殺しに掛かるのだが、
爆発にほぼ無傷で生還したり、斧の柄を素手で叩き割ったりと、ノリスのほうがやりたい放題である。

「地獄のコマンド」

@傑作

テロリストが通り魔的に暴れたり、のんびり隠居するノリスが延々と映し出された序盤もようやく終わる頃、テロリストのリーダーが直々にノリスの家をロケットランチャーで破壊する。
そしてテロリストの軍団が米国に侵入、潜伏し、市民を虐殺し始めた。
とにかく容赦がない、「北斗の拳」の雑魚の見境無い暴虐を思い出していただきたい。
本作にいたっては連中以上に見境無く、しかも計画的に虐殺する。移民の町を警官の姿で虐殺することで、警察の不信感を見事に演出。米国内は(予算の都合上断片的だが)大パニックに陥る。
テロリストのボスも直々に360度パノラマ、ロケットランチャーでクリスマスを祝う住宅街を文字通り殲滅する。

テロリストの目標は劇中一切明かされない。

家を壊されたノリスは黙っていた訳ではない、リーダーを探して、テロリストのメンバーを拷問したり武器を揃え、UZIマシンガン二丁構えて、テロリスト軍団と市街戦を繰り広げる。これがまた凄まじい、デパートのおもちゃ売り場や、商店街、夜の路地裏に、高速道路。なんでもござれだ。

ノリスは、ほぼ無傷のまま、米軍のテロリスト軍団殲滅作戦に紛れて、逃げ遅れたテロリストのリーダーを文字通り一方的に蹴り倒し、最終的にはロケットランチャーで射殺する。

ロケットランチャーに始まり、ノリス無双で盛り上がり、ロケットランチャーで終わる。
そんな映画が面白くない訳ないだろ!

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