2009年7月18日土曜日

悪党図鑑「柿崎憲」

登場作品『野望の王国』

知力・・・・・・10(機転・5 計画・5)「ただし、彼に並ぶ人物が作中に幾人か登場」
学力・・・・・・9(文系・5 理系・4)「理科系の能力も主人公より高い」
技能・・・・・・9(アナログ・5 デジタル・4)「車の運転技術他、優秀」
武力・・・・・・9(武器・5 格闘・4)「立馬国造なるミュータントがいないければ最強」
生命力・・・・・10(肉体・5 精神・5)
政治力・・・・・8(指導・3 交渉・5)「ただし、部下の扱いは粗暴」
権力・・・・・・0~8(地位・0~4 影響力・0~4)
性質・・・・・・10(勇敢・5 冷酷・5)
ルックス・・・・9(美しさ・4 怖さ・5) 「日本の黒幕の屋敷にて堂々と柿崎ハーレムを展開」
カリスマ・・・・・10(オーラ・5 威圧感・5)「終始、征二郎もマスメディアも極道裏情報網も彼に惹かれていた
ポリシー・・・・10(信念・5 野望・5)
運・・・・・・・8(好機・3 窮地・5)

102〜110 総合能力値(金字塔)

以下、ウィキペディアより引用

30歳、東大法学部卒。東大法学部を首席で卒業後、国家公務員上級試験をパスし、警察庁に入ったキャリア官僚。作中で本来入るべき大蔵省に入らなかったのは、国家権力をより直接的に利用するためと語っており、この世を支配するのは暴力であるという征五郎たちと同じ認識を持っている。
橘征二郎を倒す、という共通の目的から物語序盤では征五郎たちと組み征二郎を追い詰めるが赤寺の起こした川崎大騒乱の前に敗北、当時公務員である柿崎を殺すわけにはいかず、そのかわり赤寺に自分の息子を殺された復讐として強姦されてしまう。物語中盤以降ではその行動の破天荒さに拍車がかかり、柿崎を利用することに限界を感じた征五郎たちに裏切られ発狂しテレビの生放送であるにもかかわらずその場にいた赤寺を射殺、さらに署に保管されていた麻薬を持ち出して逃走、復讐のために殺し屋を雇い橘組の構成員を虐殺、征二郎に発砲、征五郎を拉致、その執念は征二郎が入院している病院に大量の爆薬を積んだトレーラーを突っ込ませるほどである。物語後半では逮捕され、警察病院から拘置所に移送中に起きた事故(実は、過去の関係を話されることを恐れた征五郎が実行した暗殺作戦)を利用して脱走。その後、日本最大の実力者、大神楽了造に気に入られ、その秘書となってからは、再び復讐のため橘組壊滅に突き進む、その姿は作中で「狂った悪魔」と形容されている本作品における最大最強(最狂?)のライバルである。
射撃の腕は抜群であり、橘征二郎邸で赴任挨拶代わりに橘征蔵の肖像画を撃ちぬいたり、逮捕を妨害した右翼や赤寺の息子たちを銃で撃つなど、発砲回数も多い、作中では一人で大勢を相手に戦ったりとその戦闘力は屈指の存在となっている。

魔族とか、ましてやカタツムリが剃刀の上を這う夢を見た訳でもない、川崎市警の新所長である。
しかし、彼はこの世を支配するという野望が日本一強かった。
いつからこの世を支配したくて仕方がなかったのかは作中で語られないが、
初登場の時点で主人公、橘征五郎、片岡仁よりもこの世を支配したくて仕方がなかったようである。
何か嫌なことでもあったのだろうか?作中一切語られない。あった所で、蛇足。

悲しい悲劇の~ 高邁な目的ゆえの~ 時代が生んだ~

すべて無用。柿崎憲は存在そのものが悪。柿崎憲が悪い事をしているのではない、柿崎憲がやる事が悪いのである。何者よりも悪強化し人間を超越した。精神的な面でだけない、肉体がその悪意に忠実な進化を遂げている。マグマのように全てを焼き尽くし、吹雪の如く冷酷無慈悲。あらゆる残虐を笑う。あらゆる弱者を嘲笑する。

同情の余地なし 絶対共感不可能 跡にも先にも彼こそが究極であり定義


お断りしておくが、本編の登場人物は全員悪人である。その悪人たちがそろって柿崎を「こんな悪い奴見たこと無い。怖い。」といった悪人だらけの本作において最大級の賞賛を惜しまない。

作中で柿崎の権力指数は大きく変動しており、警察署長から、逃亡者、日本最大の黒幕の参謀、凶悪殺人鬼、用心棒など。にも関わらずこの柿崎、どこに居ても常に凶悪な面構えで、この世を支配する事と、橘征二郎への復讐を企んでいる。
企んでいるだけなら可愛い。彼は、どんな立場にいても自らの五体と、使える物すべてを武器に、文字通りの大虐殺の限りにて己の野望と復讐心を満たそうと戦いを挑む。

なぜ此処までの鬼畜でキチガイで最強の傑物が敗北したのか?
彼は完璧な悪人だった、それが故に、誰も信じない・誰も必要としない。最終的には登場人物全員が彼の敵。
彼は彼が望む限り一人だったが故に、彼から愛するものを多く奪われた橘征二郎の怒りと、最後まで兄を殺すことができなかった橘征五郎よって敗れ去った。

「この世を支配するのは暴力だっ!暴力が全てだっ!」
古今の悪党がのたまったこの叫び。主人公も同じ理念だが、コレを誰よりも実行し、体現していたのは柿崎だった。


『愛と幻想のファシズム』『サンクチュアリ』『コードギアス』等、『野望の王国』を超えるべく決起した作品は多数あれど、柿崎憲に肩を並べる“悪役”の登場は無く、特に『愛と幻想のファシズム』は主人公がようやく並んだ。

4 件のコメント:

腐肉喰らい さんのコメント...

私の中で一番出会いたくない人物
上位五名に入る人であり、
彼ほどの傑物が日本なんぞの一島国に
縛られているのは見てて怖気が立つ。
頼むからどっか別の国に行って欲しいぐらい
その凶悪さは心に残る。

失礼ながら、この怖気が立つ画像を
拝借してもらってもいいでしょうか?

腐肉喰らい さんのコメント...

追記:私のブログの「柿崎憲」の記事に使いたい

フェイス さんのコメント...

画像ならいくらでも使ってください。出典は完全版の5巻です。

>>上位五名

この人は、「遊び」というものを庶民に向けて一切ないですからね。
ジロジロみたら本当に射殺されそうだ。

多分、R国に逃げ切っていたら、R国を支配していた筈です。

Unknown さんのコメント...

柿崎は最高でした
悪役が魅力的な漫画は必ず面白い