2009年7月1日水曜日

ネオンマニアックス

@糞すぎてこいつは俺をABMN(怒れるB級映画オタク)に豹変させた。

まずこの聳え立つ糞のようなタイトルだが、サムライ、原始人、ベトコン、カウボーイ等など、各地各々のステレオタイプな歴史上の人種像をモチーフに作られたゾンビのような怪物たちのことだ。糞みたいなオープニングナレーションがそう言ってたよ。


世界に暴力がはびこり 人間の魂の光がかげる時
若者の上に暗い影がかかる 恐るべきネオンマニアックスの影が・・・・



ナレーションが終わると、ある夜の事、暴力のボの字もない平和な町で釣りを終えたオッサンがグロテスクな怪人のブロマイドを拾う。ブロマイドを眺めていた所に斧の一撃がオッサンに降り注がれ町には悲鳴が木霊した―――
すげーよ!本編に無関係の被害描写による冒頭シーンなんざ、糞の定番過ぎて監督に殺意しか沸かない所を、冒頭のナレーションと関連の薄すぎるシーンを早速もってきたんだ。監督を監禁して飢え死にさせたい衝動を掻き立てやがったよ。
町は平和だ!オッサンは釣りを嗜む愛すべき隣人だ!
そんなオッサンを頭にマサカリが降り注いだ!ネオンマニアックスのブロマイドが血にまみれた!
でもこいつが中二病なんてもんじゃないペドフィリアどものビチ糞をかき集めたような臭さを放つ由来は、オッサンが拾った糞ネオンマニアックスどものブロマイドは本編で一切語られない。っていうか登場すらしないんだ。 奴らがブロマイドから現れたとか、ブロマイドが本体とか、そんなのすら無い一切合切無用な演出なんだよ!
本編が始まると主人公のナタリー嬢が不良どもと夜の公園でヤクを吸ったり、ファックしたりにほいほいと付いていく。途中で、本作のヒーローさまと主人公が良く有る、美女とブ男な出会いをする。おかげで公園に行くまで10分弱かけやがった。良く有る美女とブ男の出会いにしても限度がある、カメラは常に固定で退屈だし、3分今日もだらだらとダサい男が女を口説こうとするんだぜ?20年後、「トランスフォーマー」は30秒で美女とブ男の出会い終わらせていた。
でようやった公園にやってきた不良学生ども、ようやくネオンマニアックスと遭遇する。
どういう訳かここも一々糞みたいなシーンが連発するんだよ!

この不良どもは、見るからにヤバそうなネオンマニアックスたちにケンカ売るんだよ!
中にはボウガンやら、刀持ってる連中が居るのに、この馬鹿どもは素手でケンカ売るんだよ!

ちんたらと案の定、ナタリー以外全滅して、ナタリーは警察に行くんだよ。
ナタリーは当然のように「ラリッて訳の分からない事を言ってる。」と、警察たちに信用されないんだ。でも町の若者が一夜の内に5人近く行方不明になってるんだぞ?誰一人ナタリーがショック状態に陥って記憶障害に陥ったとかいう仮説も立てずに、イタズラかヤクでラリってたの一点張り。保護者たちはナタリーに「息子を何処にやった!」と詰め寄ったりと、途轍もなく町の大人たちが無能なんだよ。
監督は何を考えてストーリーを練ったんだ!「警察官に足りない物は想像力だ。」とでも訴えたかったのか?開始30分弱でここまで下らない映画でどんなメッセージを社会に訴えられるんだ。
で、その後どうでもいいシーンばっか続くんだよ。
ヒーロー君はノイローゼ気味に落ちいったナタリーを口説きに死苦八苦。
マニアックスどもといえば主人公のナタリーの周りに現れてちょっかい出すだけで誰も殺しやしねんだ!しかも一番酷いのはたまに出てくるマニアックスで一番活躍してるのは、半裸でほぼノーメイクの原始人のマニアックスなんだよ! 鎧武者やボウガン持った奴じゃスーツアクターの給料をケチらなきゃならなかったのか、動きにくかったのか、半裸のオッサンに活躍の機会を設けすぎなんだよ!

ようやっと二人の便秘糞どもと関係ないところで ポーラというB級映画マニアがウロウロし始めるんだよ。
で、マニアックスが水溜りに嵌って溶け出すの見て、ナタリーに協力を呼びかけるんだ。

そうだよ糞マニアックスの弱点はタダのだんだよ。聖水でも、小便でもなくただ単なる。いくらなんでもそんな弱点有り得ないだろ。
頭部を破壊とか、太陽の光とか、心臓を一突きとか往年の名作にはそんな弱点にも説得力と、漠然とした常人たちのハンデを感じさせたよ。

この映画の場合は漠然と水なんだよ!

だが、ナタリーは一切理由不明のままポーラの協力を終盤まで断りつづけて、ヒーローは終盤までナタリーを口説いて回るんだよ!
で、理由は特に無く、終盤でようやくポーラを協力することにするんだ。なんでだよ、いったいポーラの何が気に入らないんだ?

監督は尺を稼ぐ為のこの無意味な中盤に、「思春期の少女たちの複雑な心境を描きたかった。」と言い訳できると思ってるのか?

まあ、ここまで糞を小便で煮詰めたような不愉快なスクールデイズ描写が続いたら、体育館におびき寄せてスプリンクラーで一網打尽にすると思うだろ?

この映画のボンクラヒーローは体育館でハロウィンパーティーを開いて、客に水鉄砲渡して戦わせようと考えたんだ。で、このボンクラヒーローはライブまで開いてやがる。俺をそんなに怒らせたいのか?

そこにマニアックスがのたのたやってくるんだよ。ここまで全くといっていいほど活躍してない糞ネオンマニアックスがだ。

と、マニアックスが進行⇒糞ライブが交互に延々と繰り返されるんだよ。何一つ動きの無いままにだ。5分ぐらいダラダラとな。

で、ようやくマニアックスどもが糞ライブ会場に乱入していた。おそろしくゆっくり歩いての乱入だが救世主のように見えたね。あの糞ライブを終了させてくれたんだ。

で、みんなで水鉄砲でこいつらを溶かして大団円だと思うだろ?

無意味にリアリティを崇高な監督様は追求して、パニックで役にたたず、常にコンマ1秒遅れたリアクションで、体育館の体育館の中で終始無表情でウロウロしはじめるんだ。
え?逃げてるんじゃないのかって?

あんたは逃げる人間がカメラの前を何往復もすると思ってるのか?

最終的に約200人中、2~3人の尊い命がマニアックスの餌食になってしまうんだ。よく避難訓練のできた連中だ。
ポーラだけが、消火栓のホースを使ってマニアックスに唯一対抗していたよ。なんだよこのポーラ萌え映画。

で、ラストは最初の証言よりもさらに荒唐無稽になったこっちの証言を信じて橋げたの小屋に警察が水鉄砲で押し入るんだよ。
でもそこにマニアックスの姿はなく、後で帰り遅れた所長が、マニアックスの餌食になってTHE END。

と、糞映画の定石を踏んでくれたEDなら俺は此処までキレなかった。
所長がマニアックスに殺された後、

「水鉄砲はまだ残っているな。この雨はすぐに止んでしまう。」

という不要・不愉快・不細工極まりないヒーローのうざったい一言が入ってようやく、ようやっと、ついにTHEEND。

とにかく酷い!無個性な糞映画達がいかに可愛いか。
コノ映画は、あらゆる糞要素に、いちいち観客の癪に障る演出や、糞みたいなアイデアを空っぽのストーリーラインに可能な限りねじ込みかやがったんだ。

おそらく、俺が」「何一切期待をしていない。」「一点ぐらい褒められる点を見つけてやろう。」「B級映画鑑賞とは詫び寂びの心」と、ここまで寛大な受け入れ態勢でマッタリ観ようとしていたのに、ここまで俺を怒らせた事自体が、奇跡に等しい。

怒りの余りにこの文章書くのに2日掛かったんだだぞ!

監督のケツの穴に溶けた鉛を注ぎこんで栓をして内臓が焦げて死ぬ前に、逆さに吊るして、木刀を買い与えた中学生4,5人に撲殺させるんだ。

正直こっちの方が皆さんも見たいでしょ?

1 件のコメント:

ハム太 さんのコメント...

まだ見てない、それでも言えるのは、「このレビューがこの映画にとって一番おもろい」ということ。
 僕はこのレビューのおかげで、爆笑しながらネオンマニアックスを見ることが出来るでしょう。ああ、このシーンレビューのあそこで言ってたことか、すげえ、本当にクソだ! あはははは!
 二日かかった分、存分に楽しませてもらいます。